介護以外の話題が続いたので…
私の中で、とても大きな存在のNちゃん(ミックス、17歳♀)のお話です。
今はもう、お別れして旅立っていったNちゃんですが…
本当にいろいろ、私がお世話になりました。
それまでは補助でお世話にあたって現場での勉強を重ねていた私が、初めて一人でずっとお世話に入らせていただいたのが彼女です。
私にとってこのお仕事を進めるにあたっての、いまだにいろんな指針を示してくれているNちゃん。
おうちの一室…ヒトの気配がいい具合に感じられて、調子の良い時には外にもすぐ出られる場所…を介護用にしつらえてもらっていて、「一家のお姫様」でした。脳梗塞を患ってからいろいろと具合の悪いところが出てきたということでしたが、17歳、まだまだ立って私たちをお迎えしてくれるほど、気持ちがとても元気だったNちゃん。
「若い時は知らない人には全然慣れず、よく吠えたりしてたんですよ。」ということでしたが…
これは、お世話に入らせていただくときによく言われることですが、シニアになったらヒトと同じで性格も丸くなるということなのかな?
それとも、「介護の手が必要なのでお願いします」なのかな?
もしくは、「あなたにムダな体力は使いたくない」?
はたまた、「相手にされていない」…?笑
とにかくそのような目にあうことはあまりありません。
まずは普段の手順の確認。
おむつを使っての排泄介助がありましたので、その確認やら床ずれの処理の確認。
足腰が不自由なので寝ているときの姿勢やら起こしかたなど…できるだけ、普段と変わらないように、またオーナーさんが迷っておられたりするところはこちらからの提案も混ぜながら、私に手が変わっても負担の少ないように確認します。
調子のいい時と悪い時の対応、万が一の時の対応なども確認して実際のお世話に入るのですが、やはり初対面では「あなた誰?」ということろから…お互い探り合うようなところからのスタートです。
ですが、実際にお世話が始まり1対1で対峙するようになると、「あなた誰?」から「また来たね」「お世話してくれるんだね」にかわってくる瞬間があり…
Nちゃんはそんな変化がわかりやすくとてもドラマティックでした。
表情もやわらかくなってきます。
どんどん、体を預けてくれるようになります。
調子のいい時は、お天気とも相談して外の空気にあたります。
外ではおむつも外して。とてもスッキリ。
帰るときも、立ち上がって見送っている(ように感じる)し、来た時も、起き上がってくるくる回って(歓迎して?)くれるように。←勘違い?!
そうすると次第に、お世話をしているのは私だけれど癒されているのは私…みたいな感覚がうまれ、
「この喜びを感じるからこの仕事をする!」
と、はっきりと私に感じさせてくれたのでした 😳
なんだかドラマ仕立てのように大袈裟なことになっていますが、嘘でもなんでもなく、こんな瞬間に出会うのがうれしくてやっているのかな、と思っています。
まぁ、本当のところNちゃんはどう思っていたのかはわかりませんけどね…(≧0≦)笑
おしてネ♪